自己紹介⑤

少し投稿が滞っていました。一週間ほど前にインフルエンザに罹り、40度の熱が2日間ほど続いて本当に倒れそうになりながら営業していたので、ブログまで更新する元気がなかったです。ロキソニンを飲みまくって何とか耐えました。ロキソニンって最強ですね。今は回復して元気になりました。本当に健康は何よりも大切だと実感しました。

さて前回のブログの続きですが、緊急帰国した僕たちですが、まずは家を探すところからのスタートでした。嫁のお腹の中には赤ちゃんがいるのでとにかく、家と職を探すことに躍起になっていました。オーストラリアにいる頃に、帰国したらどこに住もうか?とぼんやりと考えていて、その時にたまたま見つけたのが郡上八幡でした。ネット上で見る限りでは、空気も綺麗で、水も綺麗でいいところだなーと思っていました。

子育てをするなら、都会よりも田舎でしたいという想いが夫婦二人の共通項だったので郡上八幡で新生活をスタートしたいと考えるようになりました。色々調べていくうちにたまたま一軒空いている家が見つかり、帰国して二か月もしないうちに、とんとん拍子で家が決まり、移住生活が始まりました。

自分から田舎を求めて移住したのですが、あまりの田舎ぶりにはじめは戸惑うことも多く、心の底から『郡上っていいとこやなー』と思うようになるのに1年程はかかったような気がします。今では、郡上に来てよかったなーと思えますが、移住したての頃は少し後悔もしたこともありました。移住して半年後くらいには息子も無事に産まれました。

仕事の方はというと団体の観光客を相手にする食堂で働いていたのですが、月日が経ってくると早く自分でお店をやりたいなーとゆう思いが強くなってきて、辞めることを決心します。ちょうどいい物件も見つかりいい感じで話しが進んでいたのですが途中で頓挫してしまいました。職場には辞めることは伝えてあるのでやめないとダメだし、でも辞めたところで働くところない。という切羽詰まった状況になった時にたまたま声をかけてもらえたのが、うなぎ屋で修行をしないかというお誘いでした。

はっきり言って、当時はイタリアンのお店を出す計画までしていて、あと少しの所で念願のイタリアンのお店が開ける寸前まできていたので、『うなぎ』と聞いたときはめちゃくちゃ迷いました。でも本当に切羽詰まていたし、しぶしぶって感じで次またチャレンジするまでの『つなぎ』として考えていた感じでした。

このお誘いがあった時は、自分自身がうなぎに人生をかけることになるなんて思いもしなかったけど、あっという間にうなぎの美味しさに魅了されて、うなぎの奥深さにどんどんはまって、うなぎでお客様を笑顔にして、うなぎで心を満たすことができたらなんて最高なんだろう。と思うようになりました。働き始めて1か月もしないうちに、イタリアンの事なんてどうでもよくなってきて、うなぎに全集中しようと思う様になりました。

人生って面白いですよね。自分からがむしゃらになって夢や目標をつかみに行っている時はなかなかつかめないのに、肩ひじ張らずに『まあやってみるか』くらいの力の抜け具合の方がうまく進むこともあります。

僕は本当に運が良く、一生の仕事と呼べる仕事を見つけることができて、あの時お誘いをしてくれた大将に本当に感謝しています。

こんな感じでうなぎと出会った僕ですが、これからも美味しいうなぎでお客さまの心を満たして、うなぎを食べることで笑顔がうまれ幸せな気持ちになってもらえたら、その幸せが巡り巡って僕自身の幸せに繋がることだなと思っています。

これからも『一焼入魂』で美味しいうなぎを焼きますので嘉門をどうかお願いいたします。

長くなりましたが自己紹介を終わりにします。最後まで読んでいただきありがとうございました。