自己紹介③(オーストラリア~)

前回のブログの続きになります。オーストリアの海の街のケアンズへと到着した僕らですが手元資金はかなり減っていて、旅が続けられないのでここらへんでお金を稼がなくてはならないという決断になりました。オーストラリアで稼ぐ手段といえばワーキングホリデーです。

早速ワーホリビザを取得して、職を探し、僕はおにぎり屋さんで、嫁さんは語学が堪能なのでオーストラリア人やオーストラリアへ観光に来る観光客を相手にしたマッサージの仕事をしていました。今まではもちろん日本でしか働いたことしかなかったのですが、初めて海外で働いてみると、カルチャーショックもありました。

まず、海外では日本のように一日の大半を仕事に費やすことはしないこと。彼らは仕事のために生きているのではなく、子供との時間、家族、恋人、友人との時間をとても大切にしていると感じました。定時になればサッと帰るし、仕事後にはビーチでビーチバレーをしたり、海の横をランニングしたり、散歩をしたり、とてもリラックスして生きているように僕の目にはうつりました。

あと経営者と雇用者の立場が、対等なことも日本とは違うと感じました。僕の働いた環境だけかもしれないけど、日本では経営者が絶対で上下関係が出来上がっているけどオーストラリアは、経営者だろうが、雇用者だろうが間違っていることは、顔色を窺わずにしっかりと伝えることも日本とは違うなと思いました。オ-ストラリアでは、雇用者のほうがしっかりと守られているので、長時間労働やパワハラなどもすぐに訴えられるらしく経営者のほうが肩身が狭い思いもすることもあるのだとか。日本だと長時間労働当たり前だから、声をあげたら、あげた人のほうが『お前何言ってんの?こんなん俺らからした普通だけど』みたいな感じで見られますもんね。その会社の古株の価値観なんてどうでもよくて、今の価値観、論理感で話ししろよ!と思いますよね。

色々と感じることはあったのですが、初めて海外で働けて学ぶことが多かったです。でも、日本の働き方がいいのか、海外の働き方がいいのかなんて分からないです。僕自身、家族との時間を大事にしたいと思うけど、創業当初はどうしても比重は仕事になってしまうし、今こそ200%の力で仕事に没頭しないといけない時期もあると思うし。でもそんなんが続くと家族のために仕事しているのに、家族が崩壊してしまうし。やっぱり僕はバランスを大事にしたいと思います。だから、田舎で嘉門を始めて良かったと思います。人口が少ないのは商売をするうえでかなりリスキーな事ではあるけど、一家族を養うくらいはなんとかなるし、夜になれば街は静かで都会と違って遅い時間まで営業しなくていいのは、家族との時間を確保できるのでありがたいことです。

話しが逸れてしまいましたがこんなことを感じつつ、半年間ワーホリをしました。半年間の間にケアンズの観光地を巡ったり、海でBBQしたり、ラフティングをしたり、ミニジェットに乗ってグレートバリアリーフを見たり、アイランドトリップをしたりと、ワーキングホリデーの言葉通りに仕事をしながら、ホリデーにはたくさん色んな場所へ遊びに出かけました。

半年が経ったころには手元資金もかなり貯まり次の国のニュージーランドへ10日間程行き、南島を中心にキャンピングカーで地震から復興途中のクライストチャーチ、世界一の星空呼び声が高いレイク・テカポ、風光明媚なクイーンズタウン、圧巻の景色のミルフォードサウンドなどを周りました。ニュージーランドの壮大な景色は今でもよく思い出します。その後はハワイへ向かいました。

ハワイでは前回のブログで紹介したWWOOFの制度を利用して、オーガニックファームで働きながら、しばらく過ごしました。しかし、嫁さんの体調がこのあたりからおかしくなってきました。吐き気や、ひどい時には立っていられなくなるくらいひどいものでした。

つづく